チェダッテができるまでの改修の様子をお伝えします
改修前のチェダッテです
資材が搬入されました
外壁や柱、とても立派な民家です 枠組みは残します
玄関は引き戸をクリアガラスにして中の様子が見えるようにしました
外灯もお洒落なランプの取替え
玄関に入るとセンサーライトが明るく照らします
外壁は白く塗装し直しました
広間は畳と襖を交換
ルームランプを取替え、長押に間接照明を取り付けました
床の間 遠い棚 欄問 書院はそのまま残します
玄関に近い居室をキッチンに改修
棚は黒板塗装で書き込み可能に
車椅子でも入るテーブルには電磁調理器とシンクがついています
ルームランプは換気扇付き フィルター仕様でダクトがありません
続きの間だった居室に壁を作り個室に
襖を引き戸に交換し、鍵を設置します
台所をフローリングの居室に改修
浴室も改修しました
介護浴槽に改修したかったのですが、予算の関係で断念
トイレや洗面台はユニバーサルデザインで最新式
格子状の手すりは力を加えやすい
写真の洗面台は用途によって、台が上下します
平成29年4月に完成
福祉従事者雇用促進拠点施設として海士町社会福祉協議会が指定管理を受けました
【チェダッテができるまでの背景】
日本全体で少子高齢化、過疎化が進み人口減少が問題になっています
海士町は様々な挑戦や施策を行っていますが、例に漏れず人口減少が大きな課題です
特に福祉の支え手不足は、島民の生き方に関わってきます
島で暮らせなくなった人(高齢者)が島外の施設に移住することが多くなり、
さらに人口が減少する負のループが発生します
海士町の福祉人材を確保するために、3つのことをやってきました
1つは福祉学習を充実し、未来の担い手として人材を育成すること
もう1つは介護教室や地域福祉を推進し島民の介護力をつけること
最後の1つは、島外で島の暮らしと福祉をPRし、Iターンを確保することです
海士町にはもう一つ大きな課題があります。
それは住宅不足です
島内でも核家庭が進み、子どもは町営住宅に住むことが増えています。
また、Iターン施策により多くのIターンが海士町に着ますが、住宅不足のために移住を諦める人もいます
年度途中で移住を希望する人の多くは、住宅不足のために移住につながりません
島で暮らしのいいところは、おすそ分けや魚や野菜の差し入れだと思います
しかし、島に住んだから魚が自然にもらえるわけではありません
地域住民の方と付き合い、一緒に色々な活動を行うことで、差し入れがくるのです
町営住宅に移住し、仕事と家の行き来だけの生活を送ると、島の魅力を堪能できません
特に福祉の従事者は業務の忙しさから、このようなケースに陥ることが多いのです
そこで思いついたのが、地域交流型の福祉職専門シェアハウス構想です
そこに島外からの福祉移住者を呼び、島の魅力でもある地域交流を行い、それを発信することで更なる移住者を生む
それがこのループ図です
行政にプロジェクトを説明し、物件探しを行いました
条件は
○地域密着型で畑などが近くにあること
○シェアハウスになるだけの部屋数があること
○古民家で自分達がリノベーションできること
○行政に貸与もしくは譲渡してくれること
最高の地区(北分地区)に 最高の物件が見つかりました
健康福祉課長が所有者に交渉 貸与と改修の契約を結びました
設計者も決まりました
海士町の新たな福祉拠点 発信拠点としてどのような改修をするか協議を重ねました
どのような施設にするか 数々の打ち合わせ 島内外の人とワークショップを行いました
平成29年5月 海士町に新しく福祉の拠点ができました
福祉従事者雇用促進拠点施設
というのが正式な名称
福祉関係に従事している人、従事する予定の人が対象の施設です
シェアハウスが4部屋あり海士町の福祉に従事する人専用です
簡易宿所(交流スペース兼)もあり、福祉や地域の交流、学びの場として活用されます
「チェダッテ」とはどういう意味か?
【ちぇだって】は海士町の方言で「みんなで」「こぞって」という意味です
みんなに愛され、みんなで楽しみ、みんなで学べる施設にしたいと
「チェダッテ」という名前にしました
利用料金
○シェアハウス
入居料は月額5,000円と管理費月額1,000円
共益費は実費で入居者で按分します
○簡易宿所
1泊2,000円 クリーニング代 1,000円/回
※福祉に関係する人に限り宿泊できます
※食事と入浴の提供はできません
詳しくは
海士町社会福祉協議会
℡08514-2-0010 までお問い合わせください
施設見学は随時受け付けて降ります